乾椎茸の知識

椎茸の種類

乾椎茸の生産過程

乾椎茸の生産過程 まめ知識『原木栽培』と『菌床栽培方法』 椎茸の栽培方法には古くから行われてきた原木栽培とオガコを利用した菌床栽培があります。 日本の乾椎茸は殆どが原木栽培ですが、中国の乾椎茸は殆どが菌床栽培です。
原木栽培
原木栽培イメージ
林間地などを利用した自然栽培。広葉樹の原木に純粋培養した種菌を植え付けるため、組成分は広葉樹の成分が基本です。日本産の椎茸はこの原木栽培が中心になっています。
  菌床栽培
菌床栽培イメージ
雑菌を防ぐために外気を遮断し、空調装置を完備した施設の中で栽培されています。外国産の多くがこの方法を採用しています。
1.椎茸菌の植え付け
クヌギ・ナラの木などの原木を1mの長さに切り、1本あたり約20個程度の穴をあけ、種駒を植菌します。木の大きさによって穴の数は異なります。
2.ほだ場での椎茸の栽培
風通しの良い林でほだ木(植菌した木)を1年ほど寝かせて菌を栽培します。
適度の湿気と日ざしのある林にほだ木を組み立てた「ほだ場」で、椎茸を発生させます。
3.椎茸の収穫
約2年間、森林の中でじっくり育て上げ、
収穫します。
1.椎茸菌の植え付け
広葉樹や針葉樹のオガコ(おがくず)にフスマ、コメヌカなどの添加物を加え、水を加え固めた菌地に植菌します。
2.菌床での椎茸の栽培
3カ月ほど施設内において菌をまん延させてからしいたけを発生させます。パイプ棚に菌床ブロックを並べ、センサーとタイマーにより温度・水分・光量などを自動管理。約60日で椎茸の元となる原基が形成され始めます。
3.椎茸の収穫
約5~6ヶ月で収穫できます。棚を積み上げて場所をとらないので順次生産し、年7~8回の収穫が可能です。
4.椎茸の収穫イメージ
4.椎茸の収穫
以前は土壁の部屋の中(地室)で薪などをたいて乾燥していましたが、最近では灯油を使った、全自動乾燥機が主流です。一枚一枚丁寧に網に並べて乾燥機に収納します。収穫時の天候によって異なりますが、18時間から24時間ぐらいで乾燥椎茸になります。乾燥後仕分けして、各市場の指定の箱に入れて出荷します。
5.製品化
5.製品化
椎茸市場で入札という方法で椎茸を仕入れ、自動選別機で ふるいにかけ、その後各用途に合わせて、 人の手で細かく選別します。 選別した椎茸を、ギフト、袋物、業務用などの 製品にしていきます。 ギフト、袋物、業務用など出来上がった製品を検査して ダンボールに詰め荷造り発送します。